【 インフルエンザにマスクは意味がない!? 】

マスクの隙間とインフルエンザウィルスの大きさ

 

ご存知の方もいるとは思いますが、インフルエンザウイルスは0.1μm(マイクロメートル)、一般的なマスクの隙間は5μmです。ウイルスの50倍の隙間のマスクは画像の通り、ほとんど防ぐことができません。

ではなぜ厚労省はマスクを推奨するのでしょうか。

 

【インフルエンザの基礎知識】

・38度以上の高熱や諸症状の出現

1回の咳でウイルス10万個が2~3m飛散

・飛散したウイルスは数時間浮遊

・感染経路は「飛沫・接触・(空気)」の3つ

 

【海外ではマスクをしない】

感染者や病人がマスクを付けることはありますが、予防的にマスクをする文化はないようです。

フランスでマスクの有効性について調べた研究では、マスク使用群と未使用群での感染率の差はありませんでした。

 

【症状のある方がマスクをする効果はある】

くしゃみや咳でウイルスを飛散してしまうことを防ぐ効果はある。

 

【接触感染を防ぐ効果はある】

手から口・鼻への接触感染を防ぐ効果はあります。

 

【結果】

一般的に期待している効果はほとんどありませんが、感染者のマスク着用と、自主的な接触感染予防には良いようです。

まだまだ日本はマスク推奨国ですので、付けておくのが無難でしょう。 


<参考>

Canini L, et al. Surgical mask to prevent influenza transmission in households: a cluster randomized trial. PLoS One. 26 Nov. 2010