脳卒中の超早期リハの実施状況は、3日以内開始が75%と言われています。
超急性期リハといえば、「早期リハは神経可塑性を促進 VS ペナンブラの再灌流を妨害するため非効果的」と、どちらも様々な論文や研究で報告されてきました。
ガイドライン2015には、「できるだけ発症後早期から積極的なリハビリを行うことが強く勧められる(グレードA)」と記載されておりますが、実はガイドライン2015発表の2ヶ月前に、8年間におよぶ大規模RCT、AVERTⅢ(A very early rehabilitation trial Ⅲ)が報告され、世界的に話題となりました。
その結果は、「超早期リハビリに有効性はない」と、衝撃の報告に。
また追加研究で、超早期リハビリは「より頻回であるが、少ない量で」と発表。
これに対し様々な議論が行われているようです。臨床家の私たちはリスク管理に十分注意した上で、今できるベストを尽くしましょう。
<参考>
AVERT Trial Collaboration group, et al. Efficacy and safety of very early mobilisation within 24 h of stroke onset (AVERT): a randomised controlled trial.
THE LANCET. 4 Jul. 2015